外部サイト へ移動します。

この先のサイトでは当サイトのプライバシーポリシー、ご利用規則は適用されません。リンク先のプライバシーポリシー等をご確認ください。

Athlete at Amgen Vol. 2
アムジェン株式会社で活躍するアスリート

アムジェン株式会社には、ビジネスパーソンとして日々の業務に取り組む傍ら、パラアスリートとして活躍する社員がいます。どのような思いで障がいを乗り越え、その経験をどのように仕事に生かし、未来に進もうとしているのか、話を聞きました。

Vol.2 パラ・パワーリフティング
コマーシャルエクセレンス部
水江 加奈子さん

2013年、交通事故に遭い車椅子生活に。2018年からパラ・パワーリフティングを始め、現在は72kg級で日本2位。2019年アスリート雇用でアムジェン株式会社に入社。

頑張りがシンプルに反映される競技で、
自分の限界に挑戦し続けたい。

戦略性の高さが魅力の一つ

――水江さんがパラ・パワーリフティングに出会ったきっかけは。

バイクの事故で脊髄を損傷し、みぞおちから下が動かなくなりました。「現在の医療では治療は不可能」と宣告され、車椅子生活が始まりました。2018年に再生医療を勧められ1年間入院することに。入院中は週5回、1日7時間のリハビリ生活で運動機能はある程度回復させることができました。筋力がついてきたことを感じはじめたころ、看護師さんの知り合いにパラ・パワーリフティング日本代表選手がいて練習の見学にお邪魔しました。

練習場で鮮明に覚えているのが、身長140cmくらいの小柄な方が50kgのバーを挙げていたんです。「こんなに強い人がいるんだ。私もできるかな」とやらせてもらったら40kgを3回上げることができて「見込みありますよ」とほめてもらったのがきっかけです。高校時代は文芸部でスポーツとは無縁だったんですが(笑)。

――パラ・パワーリフティングは、どのようなスポーツですか。その魅力は。

スポーツジムなどでもよく見かけるベンチプレスの競技で、下肢に障がいのある人が対象です。試技は3本勝負で、各試技での挙上はおよそ3秒、一周で勝敗が決まる競技です。試技の都度、重量を設定できるのですが、ここに各選手の戦略が現れてくるのが面白いところです。

最初は軽めにして確実に上げることを重視する人もいれば、1回目から目標とする重量にチャレンジする人も。挑戦重量と試技の成功・失敗が他の選手にプレッシャーを与え、その駆け引きが面白いところです。

また、その時の自分の実力がシンプルに反映されるスポーツでもあります。頑張った分だけ数値化されていくのが私にとってはやりがいです。国際大会に出場できる標準記録を初めて突破した時の喜びは今も忘れられません。今は週3回トレーニングに通い、ベストは70kg。同じ階級の世界のトップ選手は130kgなので、壁は厚いですね。

多様性と包摂性が自然に発揮されている職場

――アムジェンではどのような仕事をしていますか。また会社に対する印象を教えてください。

MR(医薬情報担当者)が使用する、患者さんと医療関係者向けのパンフレットなどの資材や製品の添付文書の登録・保管・発送業務全般を担当しています。前職の国際物流業務で培った英語力も生かして仕事をしています。恥ずかしながら、最初はMRがどんな仕事をしているのかも知りませんでした。

「物流は物を運ぶだけでなく人に届けるのが仕事」という前職の上司の教えを胸に、MRの皆さんが、患者さんが必要とする製品と情報を医療関係者の方々を通じて適切にお届けできるように、確実でスケジュールどおりの仕事をしたいと常に心がけています。

事故にあってからずっと、駅員さんや病院の受付など出会う方には、障がい者として対応されることがほとんどです。気配りいただいていることは大変ありがたく感謝しています。ただ、アムジェンの入社面接は障がいの有無ではなく、「私がこれまで何をしてきて、これから何をしたいのか」を知りたいという姿勢が貫かれていました。

それがこの会社で働きたいと思った理由であり、入社後もその印象は変わりません。多様性と包摂性(ダイバーシティ&インクルージョン、D&I)が、あえて口に出さなくても自然に根付いている職場だと実感しています。

――最後に、水江さんが実現したい夢を聞かせてください。

東京パラリンピックの出場は叶いませんでしたが、今はパリ大会へと照準を合わせて、自らの限界に挑戦を続けていきたいと思っています。パラアスリートとして活躍すること、また、いつもの仕事を通じて、かかわるアムジェンの社員の皆さんに自慢に思ってもらえるような存在になれたらうれしいですね。

アムジェンについて

アムジェン株式会社は、世界最大規模の独立バイオテクノロジー企業である米国アムジェン社の日本法人です。2013年10月にアステラス製薬との合弁会社であるアステラス・アムジェン・バイオファーマとして事業を開始し、2020年4月1日にアムジェン社の完全子会社となり商号を変更しました。アムジェン株式会社では、循環器疾患、がん、骨疾患、炎症・免疫性疾患、神経疾患を始めとするアンメット・メディカル・ニーズが高い領域に焦点を絞り、現在約600人の従業員が、「To serve patients – 患者さんのために、今できるすべてを」というミッションのもと、臨床開発から販売までの活動を行っています。

アムジェンでは、多様性、包摂性、一体感のある環境が、イノベーションを促進し、グローバルな人材を強化し、アムジェンのミッションを実現する社員の能力を向上させると確信しています。