外部サイト へ移動します。

この先のサイトでは当サイトのプライバシーポリシー、ご利用規則は適用されません。リンク先のプライバシーポリシー等をご確認ください。

「オテズラ®錠(アプレミラスト)」
外用剤で効果不十分な日本人の尋常性乾癬患者を対象としたPROMINENT試験の良好な結果を発表

オテズラ®と外用剤の併用療法において
頭皮の乾癬症状やQOLの改善も示唆

アムジェン株式会社(本社:東京、代表取締役社長:スティーブ・スギノ)は、この度、外用剤単独で効果不十分な日本人の尋常性乾癬患者を対象に、「オテズラ®錠」(一般名:アプレミラスト、以下「オテズラ®」)と外用剤との併用療法の有効性および安全性を評価した第III B相臨床試験(PROMINENT試験)の結果が良好であったことをお知らせします。

本試験は、日本の医療機関28施設において実施され、日本人の尋常性乾癬患者さん152名が組み入れられた臨床研究です。外用剤単独では十分な効果が得られていない尋常性乾癬患者さんを対象に、オテズラ®と外用剤を併用することによる有効性を、16週時のsPGA(医師による全般評価)スコアが0(消失)または1(ほぼ消失)を達成した割合を主要評価項目として検討しました。本試験の結果、43.7%(95%信頼区間:35.72%, 51.66%)の患者さんが主要評価項目を達成しました。本試験に参加された患者さんは本試験開始前に使用していた外用剤を継続して用いており、より実臨床に則した薬剤の使用環境下でオテズラ®の有用性が評価されました。

また、本試験の治療開始時に頭部乾癬がみられた患者さんに対するオテズラ®と外用剤を併用した際の有効性と、オテズラ®と外用剤を併用した際のQOL(Quality of Life:生活の質)への影響を評価した副次評価項目についても良好な結果を示しました。投与期間中の安全性データは、オテズラ®の既知の安全性プロファイルと同様の結果でした。

アムジェン株式会社執行役員研究開発本部長の三好出は次のように述べています。「尋常性乾癬は免疫異常によって引き起こされる全身性の慢性炎症性疾患であり、患者さんのQOLに影響を及ぼす疾患です。PROMINENT試験の結果より、現在の治療において基本治療となっている外用剤のみでは十分な効果を示すことが難しい尋常性乾癬に対して、免疫を調整する内服薬であるオテズラ®を併用することで有効性および安全性が確認され、さらに治療効果が得られにくいと言われている頭部の乾癬症状や患者さんのQOL改善の傾向も見られました。今回の新たなデータは、外用剤の適応となる軽症から中等症の患者さんで、かつ外用剤のみでは症状が改善しきれない患者さんには、オテズラ®の追加投与が適していることを示唆しています。これは、さらなる治療選択肢を必要としている局所療法で効果不十分な尋常性乾癬患者さんを治療する医師にとって重要な情報です」。

PROMINENT試験の結果は今後医学関連学会で発表される予定です。

PROMINENT試験について
PROMINENT(PROspective Multicenter INvestigation of Efficacy and Safety of Apremilast Plus Topicals in Moderate Plaque Psoriasis Not Responsive to Topicals Alone)試験は、外用剤単独では効果不十分な尋常性乾癬患者を対象として、32 週間の投与期間中にオテズラ®と外用剤を併用したときの有効性および安全性を評価する第III B相、多施設共同、非盲検、単群試験です。この試験は、日本国内の28施設で実施されました。主要評価項目は、投与 16 週時に医師によるsPGA(全般評価)スコアが 0(消失)または 1(ほぼ消失)を達成した患者の割合でした。

尋常性乾癬について
乾癬は、免疫反応の異常によって発症する全身性の慢性炎症性疾患です1,2。日本における罹患者は40~50万人以上と推計されています3,4。乾癬は主に5つの病型に分かれますが、尋常性乾癬が最も多くみられる病型で、乾癬患者さんの約90%を占めています5。銀白色の鱗屑に覆われた境界鮮明な紅班が特徴です。乾癬の症状は、肘や膝などの関節付近で確認されることが多く、頭皮や爪にも症状が現れることがあります。また84%の患者さんが痒みを感じているという報告もあります6。こうした状況は、QOLに悪影響が及んでいると考えられ、乾癬患者さんの身体的項目や精神的項目のQOLでは、がんや心筋梗塞の患者さんより低いとする報告もあります7

オテズラ®(アプレミラスト)について
オテズラ®錠(一般名:アプレミラスト)はcAMPに特異的な低分子の経口PDE4阻害剤です。オテズラ®は、PDE4 を阻害することにより細胞内cAMP濃度を上昇させ、間接的に炎症性メディエーターの産生を調節すると考えられていますが、患者さんにおいて臨床的な薬理効果を発現する詳しい作用機序については明らかになっていません。日本では、オテズラ®は局所療法で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬を効能・効果として2016年12月19日に製造販売承認を取得しました。また、局所療法で効果不十分なベーチェット病による口腔潰瘍を効能・効果として2019年9月20日に医薬品製造販売承認事項一部変更承認を取得しました。

アムジェンについて
アムジェン社は、重篤な疾患に苦しむ患者さんのために、生物学的に革新的な治療を探索・開発・製造・提供する可能性を切り開いていきます。このアプローチは、疾患の複雑性の解明と人体の生物学上の基本を理解するために、先進的なヒト遺伝学などの手法を活用することから始まります。

アムジェン社は、アンメット・メディカル・ニーズが大きい領域に焦点を絞り、生物製剤の製造に関する専門知識を活用して医療効果の向上と人々の生活に画期的な改善をもたらすソリューションを追求しています。1980年に創業したバイオテクノロジーのパイオニアであるアムジェン社は、世界最大の独立バイオテクノロジー企業に成長し、世界中の多くの患者さんに貢献しており、革新的な可能性が期待されるパイプラインを開発しています。

日本では、2013年10月にアステラス製薬との合弁会社であるアステラス・アムジェン・バイオファーマとして事業を開始し、2020年4月1日にアムジェン社の完全子会社となり商号を変更しました。アムジェン株式会社では、循環器疾患、がん、骨疾患、炎症・免疫性疾患、神経疾患を始めとするアンメット・メディカル・ニーズが高い領域に焦点を絞り、現在約600人の従業員が、「To serve patients – 患者さんのために、今できるすべてを」というミッションのもと、臨床開発から販売までの活動を行っています。

将来予想に関する記述(アムジェン社)
本ニュースリリースは、アムジェン社の現在の予想及び信念に基づいた将来予測に関する記述を含んでいます。過去の記述を除くすべての記述を将来予測に関する記述とみなし、それには、Adaptive Biotechnologies社(COVID-19を予防または治療するためにSARS-CoV-2を標的とする完全ヒト中和抗体を発見および開発するための共同に関するステートメント)、BeiGene社などの他の企業との共同研究のアウトカム、利益、相乗効果に関するステートメント、またはOtezla®(apremilast)の獲得について、予測されるOtezlaの販売成長及びnon-GAAP EPS増加の時期などに関するステートメント、さらに、収益の見通し、営業利益率、資本的支出、現金、その他の収益、予想される訴訟、仲裁、政治的、規制的または臨床的結果、または医療の実態、顧客及び処方する医療従事者の動向または実情、治療費償還に関する活動とその結果、当社の事業、アウトカム、進捗へのパンデミック、COVID-19の広範囲にわたる健康問題の影響、COVID-19の治療薬候補としてのOtezlaの研究に関連する影響及びその他の予想と結果を含みます。将来予想に関する記述は、重大なリスク及び不確定要素を含み、以下で議論される記述及び、より詳しくはアムジェン社が提出した証券取引委員会(SEC)報告書に記載の内容を含みます。SEC報告書には、アムジェン社の直近の年次報告書(Form 10-K)、以降の四半期報告書(Form 10-Q)、臨時報告書(Form 8-K)を含みます。他に記載がない限り、アムジェン社は本リリース発表日時点の情報を提供しており、新たな情報、将来の出来事その他の結果として、本文書に含まれる将来予測に関する記述を更新するいかなる義務も負いません。

将来予測に関する記述は一切保証されるものではなく、実際に生じる結果は、アムジェン社が計画しているものと大きく異なる可能性があります。新規の製品候補の創製及び特定、または既存製品の適応追加のための開発は保証されるものではなく、立案から製品への進展については不確実です。したがって、特定の製品候補または既存製品の適応追加のための開発が成功し、製品となる保証はありません。さらに、前臨床試験の結果は、製品候補のヒトにおける安全かつ有効な作用を保証するものではありません。人体の複雑さはコンピューター、細胞培養システムまたは動物モデルによって、完全または時として適切に予測・説明できるものではありません。アムジェン社が臨床試験を完了し、規制上の製造販売承認を得るまでの期間の長さは過去に変化しており、同様に将来も変化するものと考えられます。臨床試験が成功しても、当社が設定した試験の評価項目が承認する上で十分なものであるか、規制当局が疑問視することもあります。アムジェン社は製品候補を、社内で、あるいはライセンス契約、他社との提携、ジョイントベンチャーにより開発します。これらの関係に基づき生まれる製品候補は関係者間の争議の対象となることがあり、当該関係を締結する時点での予想ほど有効または安全ではない場合があります。また、アムジェン社または第三者が、製品販売後に、機器を含む製品の安全性、副作用または製造上の問題を特定する場合があります。

アムジェン社の業績は、新製品・既存製品を当社が国内外で販売する能力、現在及び将来の製品を含む臨床開発に関する進捗、最近上市した製品の売上、バイオ後続品を含む他製品との競合、当社の製品製造上の問題または遅れ、ならびに世界の経済情勢により影響を受ける場合もあります。さらに、アムジェン社製品の販売は、価格決定上の圧力、政治的調査や公開審査、個人保険プラン及びマネジドケアのプロバイダーを含む第三者の支払者に課せられた償還方針の影響を受け、規制、臨床開発及びガイドラインの作成、及び国内外のマネジドケア及び医療コスト抑制策へのトレンドにも影響を受ける可能性があります。さらにアムジェン社の研究、試験、価格設定、販売及び他の業務は、国内外の政府規制当局による幅広い規制の対象となります。アムジェン社の事業内容が、政府の調査、訴訟及び製造物責任に関わるクレームにより影響を受ける場合もあります。さらにアムジェン社の事業内容が、新たな税法の導入または追加的な納税義務の発生により影響を受ける場合もあります。米国政府との間で締結された企業誠実性協定を遵守しない場合、当社は重大な制裁を受ける可能性があります。またアムジェン社が、アムジェン社と米国政府間で交わした企業の法令順守に関する協定におけるコンプライアンス準拠に抵触した場合は重大な制裁措置の対象となり得ます。さらにアムジェン社は、通常、製品と技術の特許を取得していますが、特許取得及び特許申請により生じる製品の保護は、競合他社により侵害、無効化または回避される場合があり、現在及び将来の知的財産訴訟でアムジェン社が敗訴する場合もあります。アムジェン社は商業的な製造活動の大部分をプエルトリコを含む少数の基幹施設で実施しており、製造活動の一部を第三者に頼ってもいます。供給が制限された場合、特定の既存製品の販売及び製品候補の開発が制約される場合があります。COVID-19 をはじめとする疾病または類似の公衆衛生上の脅威の発生、ならびに当該疾病の蔓延を防止するための国民および政府の取り組みは、当社の製造活動における原材料の供給、製品の流通、製品候補の商品化、および臨床試験の実施に重大な悪影響を及ぼす可能性があり、またそのような事象が発生した場合には、当社の製品開発、製品販売、事業および業績に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。アムジェン社の製品候補の一部の開発及びアムジェン社の商品の一部の商品化及び販売では、第三者との共同作業に頼っています。またアムジェン社は、多くの市販製品及び新製品の発明・発見について他社と競合します。アムジェン社の製品の一部の原材料、医療機器及び部品は、特定の第三者サプライヤーから供給されています。当社の販売業者、顧客および支払者は、当社との取引に伴い、購入に対する大きな影響力を持つことになります。同クラス製品全てに関連する、自社製品の類似製品についての重大な問題の発見は、当製品の売上、業績及び事業収益に実質的な悪影響を及ぼす場合があります。他の企業との共同作業または製品の買収、及び買収した企業の事業統合または製品、技術のサポートに向けたアムジェン社の努力は、成功しない可能性があります。故障、サイバー攻撃、または情報セキュリティ侵害によって、アムジェン社のシステムやデータの機密性、完全性、有効性が損なわれるおそれがあります。アムジェン社の株価は変動し、様々な出来事に影響を受ける場合があります。アムジェン社の事業成績により、アムジェン社の取締役会が配当金を発表する能力、アムジェン社が配当金を支払う能力、またはアムジェン社が通常株を買い戻す能力が影響を受けるか、あるいはこれらが制限されるおそれがあります。アムジェン社は、当社に有利な条件で資本市場及び金融市場にアクセスできないか、またはこれらの市場を全く利用できない可能性があります。

このニュースリリースで論じられている製品候補は日本の規制当局では承認されておらず、製品候補の安全性または有効性について結論を導くことはできませんし、導くべきでもありません。またアムジェン社製品の新規の効能・効果に関連する科学的情報は、暫定的かつ研究中のものであり、この製品について米国食品医薬品局が承認した表示内容の一部をなすものではありません。この製品は今回のニュースリリースで論じられている「研究」用としては承認されておらず、これらの使用に関するこの製品の安全性または有効性について結論を導くことはできませんし、導くべきでもありません。

注意事項(アムジェン株式会社)
このニュースリリースに含まれている医薬品(開発中のものを含む)に関する情報は、宣伝広告、医学的アドバイスを目的とするものではありません。

###

この件に関するお問い合わせ先
アムジェン株式会社(東京)
コーポレート・アフェアーズ
TEL 03-4590-1771

REFERENCES

  1. Nestle FO, et al. N Engl J Med. 2009;361:496-509.
  2. Lowes MA, et al. Annu Rev Immunol. 2014; 32:227-255.
  3. Kubota K, et al BMJ 2015 Jan BMJ Open 2015 Jan 14;5(1):e006450.
  4. 照井 正 他: 臨床医薬, 30: 279-285, 20143.
  5. 飯塚 ⼀:⽇本⽪膚科学会雑誌, 116: 1285-1293, 2006
  6. Yosipovitch et al. Br J Dermatol. 2000;143:969
  7. Rapp SR, et al. J Am Acad Dermatol. 41:401-407, 1999