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この資料は、米国アムジェン社が2021年3月4日に発表したニュースリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容及びその解釈については英語を優先します。詳細はhttps://www.amgen.com/newsroomをご参照下さい。

アムジェン社、FIVE PRIME THERAPEUTICS社を
19億ドルで買収

本件買収は、世界におけるがん死亡の原因の第3位となる
胃がんを対象としたファースト・イン・クラスのプログラムである
第Ⅲ相試験が予定されているBEMARITUZUMABを含む

BEMARITUZUMABはアムジェン社の革新的な
オンコロジー・ポートフォリオと強い戦略的適合性を示す

カリフォルニア州サウザンドオークス(2021年3月4日)– アムジェン社(ナスダック:AMGN)と、免疫・腫瘍およびがん標的治療の開発に注力する臨床ステージのバイオテクノロジー企業であるFive Prime Therapeutics社(ナスダック:FPRX)は、本日、アムジェン社がFive Prime Therapeutics社を一株あたり38.00ドルの現金で買収すると合意したことを発表しました。株式価値は約19億ドルになります。今回の買収により、アムジェン社の主要なオンコロジー・ポートフォリオに、Five Prime Therapeutics社の革新的なパイプラインが加わることになります。

  • Five Prime Therapeutics社の主要アセットであるbemarituzumabは、第Ⅲ相試験が予定されているファースト・イン・クラスの抗FGFR2b抗体であり、一次進行胃がんまたは胃食道接合部(GEJ)がんを対象としたプラセボ対照ランダム化第Ⅱ相試験において肯定的なデータが得られています。BemarituzumabはFGFR2bを標的としており、FGFR2bは非HER2陽性胃がん患者の約30%およびその他の固形がん患者で過剰発現が認められています。
  • Bemarituzumabの第Ⅱ相FIGHT試験では、進行胃がんまたはGEJがん患者の一次治療において、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)および全奏効率(ORR)における臨床的に意義のある改善が示されました。追加解析の結果、有効性と腫瘍細胞上のFGFR2b発現との間に正の相関が認められ、 FGFR2bを標的とすることの重要性と、この標的に対するbemarituzumabの働きの両方が確認されました。
  • この相関は、肺がん、乳がん、卵巣がんおよびその他のがんを含む他の上皮性がんにおいても、FGFR2bが役割を果たしていることを示唆しています。
  • Five Prime Therapeutics社の買収は、アムジェン社の海外事業展開戦略をサポートするものでもあります。胃がんは世界で最も一般的ながんの形態の一つであり、アムジェン社が今後数年間で大幅な販売量の増加を見込んでいるアジア太平洋地域で特に多くみられます。アムジェン社は、日本および他のアジア太平洋市場における同社のプレゼンスを活用して、bemarituzumabの潜在的な可能性を最大化する予定です。加えて、本取引の一環として、アムジェン社は、中国本土における将来の正味売上高に対し、Five Prime Therapeutics社とZai Lab(上海)社との既存の共同開発・商業化契約に基づき、10%台前半から20%台後半のロイヤルティを受け取ります。
  • Five Prime Therapeutics社の革新的なパイプライン・プログラムは、がん患者に有意義な治療法をもたらすためのアムジェン社の取り組みを補完するものです。

「Five Prime Therapeutics社の買収により、アムジェン社は、胃がん治療のための有望な、後期かつファースト・イン・クラスのグローバル・アセットを用いて、オンコロジー・ポートフォリオを強化するための有力な機会を得ることができます」とアムジェンの会長 兼 最高経営責任者のRobert A. Bradwayは述べています。「私たちは、当社のベスト・イン・クラスのモノクローナル抗体製造能力を活用して追加の臨床材料を供給し、生産量を拡大することで、世界中のより多くの患者さんのためにできる限り早くbemarituzumabの潜在的な可能性を最大化するために、Five Prime Therapeutics社チームがアムジェン社に加わり、彼らと協働できることを楽しみにしています」

「本日は、bemarituzumabと当社の全てのパイプラインから将来的にベネフィットを得られる可能性のある患者さんにとって、非常にエキサイティングな日です。Five Prime Therapeutics社チームと、私たちが先駆者となって開拓してきたサイエンスを非常に誇りに思います」とFive Prime Therapeutics社の社長 兼 最高経営責任者のTom Civikは述べています。「アムジェン社とFive Prime Therapeutics社の間には非常に大きな相互補完性があります。アムジェン社には世界的な事業規模と世界最高水準のリソースがあり、サイエンスに対する私たちの深い情熱と患者さんへのコミットメントを共有してくれています。革新的ながん治療薬を患者さんにお届けし、『がん治療を変える』という私たちのミッションを達成するために、アムジェン社が私たちと協働する最も相応しい企業であることを確信しています」

取引条件
両社の取締役会で承認された合併契約の条件に基づき、アムジェン社はFive Prime Therapeutics社の発行済普通株式の全てを一株あたり38.00ドルの現金で取得する株式公開買付けを開始します。株式公開買付け完了後、アムジェン社の完全子会社がFive Prime Therapeutics社と合併し、株式公開買付けで応募および購入されていないFive Prime Therapeutics社の株式(デラウェア州法に基づいて適正に株式買取請求権を請求し行使する株主が保有する株式以外)は、株式公開買付けで支払われたのと同じ価格の現金を受け取る権利に転換されます。

本取引は第2四半期末までに完了が見込まれており、通常の取引完了条件(Five Prime Therapeutics社の発行済普通株式の少なくとも過半数の応募、1976年ハート・スコット・ロディノ反トラスト改正法に基づく待機期間の満了または終了を含む)を条件としています。

アムジェン社は通期の見通しを再確認し、収益の見通しを258億ドルから266億ドル、non-GAAP EPSの見通しを16.00ドルから17.00ドルとしました。

Goldman Sachs社はアムジェン社の財務顧問を務め、Sullivan & Cromwell LLPはアムジェン社の法律顧問を務めました。Lazard社はFive Prime Therapeutics社の財務顧問を務め、Cooley LLPはFive Prime Therapeutics社の法律顧問を務めました。

FGFR2bについて
線維芽細胞成長因子(FGF)/線維芽細胞成長因子受容体(FGFR)経路はがん細胞の発生と増殖に関与しています。FGFR2bは、上皮由来の腫瘍に見られるFGFR2のスプライス変異体です。FIGHT試験のデータは、非HER2陽性胃食道がん患者の約30%においてFGFR2bが過剰発現していることを示唆しています1。FGFR2bは、肺がん、乳がん、卵巣がんおよびその他のがんを含む他の多くのがんにおいても過剰発現しています。

Bemarituzumabについて
Bemarituzumab(抗FGFR2b)は、線維芽細胞増殖因子(FGF)のFGFR2bへの結合および活性化を阻害するファースト・イン・クラスの標的抗体であり、いくつかの下流の腫瘍促進シグナル伝達経路を阻害し、がんの進行を遅らせる可能性があります。Five Prime Therapeutics社は、中国本土におけるbemarituzumabの開発及び商業化のためにZai Lab社に独占ライセンスを付与し、Zai Lab社は中国本土における第Ⅱ相FIGHT試験においてFive Prime Therapeutics社と共同で試験を実施しました。

FIGHT試験について
FIGHT試験は、線維芽細胞増殖因子受容体2b陽性(FGFR2b+)、 HER 2非陽性の一次進行胃がんまたはGEJがん患者を対象として、bemarituzumabと化学療法(mFOLFOX 6)の併用をプラセボと化学療法の併用と比較する、プラセボ対照ランダム化試験です。本試験は、アジア、欧州連合および米国の15ヵ国で155例が登録され、 77例がbemarituzumab群、 78例がプラセボ群に無作為に割り付けられました。

胃がんと胃食道接合部(GEJ)がんについて
胃がんは世界におけるがん死亡の原因の第3位です。毎年100万例以上の新しい症例が診断されており、非メラノーマ皮膚がんを除くと、世界におけるがんの第5位に位置付けられます2。 HER2陰性のがんに対して現在利用できる一次治療は、1990年代から利用されている治療と同じ全身化学療法です3,4

Five Prime Therapeutics社について
Five Prime Therapeutics社は、「がんを書き換える」ことに焦点を当て、不断の努力を続ける臨床ステージのバイオテクノロジー企業です。困難な科学的問題や未解明の経路に取り組むことで、治療選択肢の少ないがんの疾患経過を変化させる可能性のある革新的かつ画期的な治療法を開発し、新たな希望を提供することを目指しています。このビジョンは、Five Prime Therapeutics社を定義するものであり、Five Prime Therapeutics社の研究、臨床開発、そしてパートナーシップを導くものです。がん患者さんにとってより良い明日を築くために、Five Prime Therapeutics社は、患者さん、医師、科学者、業界のパートナーと協力し、患者さんの生活に意味のある変化をもたらしていきたいと考えています。Five Prime Therapeutics社は世界規模の製薬会社と提携しており、前臨床及び臨床開発にある治療法を保有しています。

アムジェン・オンコロジーについて
アムジェン・オンコロジーは、がん治療を進展させ、がん患者さんとそのご家族の生活がより良いものとなるために、日々複雑な課題に対する答えを探求し、導き出しています。私たちの研究は、患者さんが主体的にご自身の生活を送ることができるように、患者さんのがんの疾患ジャーニーに留まらず、生活のコンテクストの中で疾患を理解することを目指しています。

過去40年の間、私たちは、オンコロジー領域において重要な発見を成し遂げること、またがんがもたらす負荷を軽減する方法を見つけることに注力してきました。この伝統を基盤として、アムジェンは、私たちが生み出したイノベーションを必要とする患者さんに一日も早くお届けするべく、創業以来最大の創薬パイプラインを進展させ続けていきます。

アムジェンにおいて、私たちの活動はがん患者さんの生活を変革するというコミットメントによって加速します。患者さんは私たちが行うあらゆる活動の中心にいらっしゃいます。

詳細については、www.twitter.com/amgenoncologyをフォローしてください。

アムジェン社について
アムジェン社は、重篤な疾患に苦しむ患者さんのために、生物学的に革新的な治療を探索・開発・製造・提供する可能性を切り拓いていきます。このアプローチは、疾患の複雑性の解明と人体の生物学上の基本を理解するために、先進的なヒト遺伝学などの手法を活用することから始まります。

アムジェン社は、アンメット・メディカル・ニーズが大きい領域に焦点を絞り、生物製剤の製造に関する専門知識を活用して医療効果の向上と人々の生活に画期的な改善をもたらすソリューションを追求しています。1980年に創業したバイオテクノロジーのパイオニアであるアムジェン社は、世界最大の独立バイオテクノロジー企業に成長し、世界中の多くの患者さんに貢献しており、革新的な可能性が期待されるパイプラインを開発しています。

詳細については www.amgen.comをご覧になるか、www.twitter.com/amgenをフォローしてください。

Important Information
This press release is for informational purposes only and is neither an offer to purchase nor a solicitation of an offer to sell securities. The tender offer for the outstanding shares of common stock of Five Prime described in this press release has not commenced. At the time the tender offer is commenced, Amgen and its acquisition subsidiary, Franklin Acquisition Sub, Inc. (“Purchaser”), will file, or will cause to be filed, tender offer materials on Schedule TO with the U.S. Securities and Exchange Commission (the “SEC”) and Five Prime will file a Solicitation/Recommendation Statement on Schedule 14D-9 with the SEC, in each case with respect to the tender offer. THE TENDER OFFER MATERIALS (INCLUDING AN OFFER TO PURCHASE, A RELATED LETTER OF TRANSMITTAL AND OTHER OFFER DOCUMENTS) AND THE SOLICITATION/RECOMMENDATION STATEMENT WILL CONTAIN IMPORTANT INFORMATION THAT SHOULD BE READ CAREFULLY WHEN THEY BECOME AVAILABLE AND CONSIDERED BEFORE ANY DECISION IS MADE WITH RESPECT TO THE TENDER OFFER. Those materials and all other documents filed by, or caused to be filed by, Amgen and Purchaser and Five Prime with the SEC will be available at no charge on the SEC’s website at www.sec.gov. The tender offer materials and related materials also may be obtained for free (when available) under the “Investors – Financials” section of Amgen’s website at https://investors.amgen.com/financials/sec-filings, and the Solicitation/Recommendation Statement and such other documents also may be obtained for free (when available) from Five Prime under the “Investors & Media – Financial Information” section of Five Prime’s website at https://investor.fiveprime.com/index.php/sec-filings. FIVE PRIME’S SHAREHOLDERS ARE ADVISED TO READ THE TENDER OFFER MATERIALS AND THE SOLICITATION/RECOMMENDATION STATEMENT, AS EACH MAY BE AMENDED OR SUPPLEMENTED FROM TIME TO TIME, AND ANY OTHER RELEVANT DOCUMENTS FILED BY FIVE PRIME OR AMGEN WITH THE SEC WHEN THEY BECOME AVAILABLE BEFORE THEY MAKE ANY DECISION WITH RESPECT TO THE TENDER OFFER. THESE MATERIALS WILL CONTAIN IMPORTANT INFORMATION ABOUT THE TENDER OFFER, FIVE PRIME AND AMGEN.

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この件に関するお問い合わせ先
アムジェン株式会社(東京)
コーポレート・アフェアーズ
TEL 03-4590-1771

アムジェン社(カリフォルニア州サウザンドオークス)
Megan Fox, 805-447-1423(メディア向け)
Trish Rowland, 805-447-5631(メディア向け)
Arvind Sood, 805-447-1060(投資家向け)

Five Prime Therapeutics社
Martin Forrest, 415-365-5625(メディアおよび投資家向け)

References

  1. Data on file. Five Prime Therapeutics; 2020.
  2. Bray F, Ferlay J, Soerjomataram I, et al: Global cancer statistics 2018: GLOBOCAN estimates of incidence and mortality worldwide for 36 cancers in 185 countries. CA Cancer J Clin. 2018;68(6):394-424. doi:10.3322/caac.21492
  3. Wagner AD, Syn NL, Moehler M, et al. Chemotherapy for advanced gastric cancer. Cochrane Database Syst Rev. 2017;8(8):CD004064. doi:10.1002/14651858.CD004064.pub4
  4. Drugs approved for stomach (gastric) cancer. Food and Drug Administration. Updated April 21, 2020. Accessed October 14, 2020. https://www.cancer.gov/about-cancer/treatment/drugs/stomach#1