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DNA Day:ウイルスと闘うチャンスを与えてくれる
“魔法の”遺伝子に敬意

われわれの遺伝子のほとんどはたった1つのタンパク質をつくるように設計されています。しかし、いくつかの免疫系の遺伝子はシャッフルされ、抗体と呼ばれる驚くほど多様なタンパク質をつくることができます。アムジェン社の腫瘍・炎症研究担当副社長Flavius Martin氏は、これらの多様性のある遺伝子が 新型コロナウィルス感染症(COVID-19) の治療につながる可能性について説明しています。

免疫系のDNAはどのように異なっているのでしょか?多くの脅威からどうやって私たちを守ってくれるのでしょうか?

B細胞とT細胞は白血球の一種で、体内の他の細胞と比べて特別な性質を持っています。
産生する特定のタンパク質を多様化させる魔法のような装置を備えているのです。異なるDNA断片を組み合わせることで、ほぼ無限の種類の受容体や抗体をつくることができます。免疫系と微生物との間には常に闘いが存在します。このT細胞とB細胞の特殊な能力は、われわれが遭遇するかもしれないウイルスや細菌の多様性に対応するように進化してきました。

これらの細胞はどのくらいの種類の受容体と抗体をつくることができるのでしょうか。

理論的には、その数はほぼ無制限であり、どの個人でも数十億単位です。このような膨大な多様性を生み出す仕組みに加えて、B細胞は結合できる微生物に遭遇した後に起こるもう一つの驚くべき過程があります。それが起こると、B細胞は急速に変異し始め、その適合性に調整しようと微生物をよりよく認識するようになります。特定のB細胞とT細胞が特定のウイルスや細菌との闘いに勝利すると、同じ微生物からの将来の感染を防ぐためにメモリー細胞を産生します。再び同じ微生物に感染した場合、メモリー細胞は数日のうちに反応し、撃退する抗体を産生します。

SARS-CoV-2のような危険なウイルスとの闘いにおいて、ある種の抗体は他の抗体よりも優れているのでしょうか?

免疫系は、ウイルスに対するあらゆる抗体をつくろうとしますが、その方法は個人によって異なります。まず、免疫系がどれだけ健康な状態にあるかによります。若年層であれば免疫力もより強固ですが、がんや自己免疫疾患などの病気にかかって、免疫を抑制する治療を受けていると、免疫力が低下している可能性があります。また、どんな抗体を産生し、ウイルスと闘うことができるかどうかにもよります。ある種の抗体はただ結合するだけです。ウイルスに結合することはできますが、その活性を中和することに優れているとは言えません。

ウイルスやウイルスに感染した細胞を除去するのが得意な抗体もあります。

有望な中和抗体療法を作り出そうとする場合、アムジェン社やAdaptive Biotechnologies社の試みのように、目指すべきは、世界のさまざまな地域や人々において進化した広範なウイルス株を中和できる、特別な抗体を見つけることになります。われわれが探している抗体が見つかる可能性は100万分の1よりはるかに稀で、何十億という細胞を効率的に調べなければなりません。しかし、両社にはこれを実現するための適切な能力があります。

それらの能力について簡単に説明してください。

Adaptive Biotechnologies社は、免疫システムがCOVID-19に打ち勝った患者から採取した多数の抗体産生B細胞のDNAシークエンシングを非常に詳細に行うことができます。同社は、AIと機械学習を使って結果を分析し、SARS-CoV-2に対する強力な抗体を作る可能性のある遺伝子を特定することで、これを迅速かつ大規模に行うことができます。

これらの遺伝子を見つけたら、標的とするコロナウイルスに発現するタンパク質に結合する何千もの抗体を作製しスクリーニングする必要があります。アムジェン社は、免疫系への深い理解のもと、大規模な抗体スクリーニングの設計と実施に関する技術的な決定を下すことができるのです。我々は抗体工学や医薬品開発にも強みがあります。例えば、製造を容易にしたり、体内での作用時間を長くしたりするために抗体の設計を変更する方法を理解しています。

最後に、アイスランドにあるアムジェンの子会社deCODE Genetics社が、感染した多くのアイスランドの人々から採取したウイルスのDNA配列を解析しています。彼らには、この情報を世界中で収集されたSARS-CoV-2配列データと統合する分析能力があります。これは、異なるコロナウイルスのタンパク質のどの部分が最も変異しにくいかを解明するのに役立ち、抗体の選択を進めるための指針となります。最終的には、これまで知られたウイルス株の大部分またはすべてをカバーするために、いくつかの抗体の混合物が必要になるかもしれません。

ウイルスの配列決定に加えて、deCODE社はSARS-CoV-2に感染した個人を含むアイスランド人集団に関する詳細な遺伝子データも持っています。こうした遺伝学的な洞察は、感染した場合に重度の合併症を発症する可能性を左右する遺伝子があるかどうかなど、あらゆる疑問に答えるのに非常に役立つ可能性があります。ウイルス遺伝学とヒト遺伝学を結びつけることで、この恐ろしい病気と闘うための医薬品の開発を導き、社会を支援できる可能性があります。

将来予想に関する記述(アムジェン社)
本コミュニケーションは、アムジェン社の現在の予想及び信念に基づいた将来予測に関する記述を含んでいます。過去の記述を除くすべての記述を将来予測に関する記述とみなし、それには、Adaptive Biotechnologies社(新型コロナウイルス感染症を予防又は治療する可能性をもつSARS-CoV-2標的完全ヒト中和抗体を探索・開発する共同研究に関するステートメントを含む)、BeiGene社などの他の企業との共同研究またはその可能性に関するアウトカム、利益、相乗効果に関するステートメント、またはOtezla®(apremilast)の獲得について、予測されるOtezlaの販売成長及びnon-GAAP EPS増加の時期などに関するステートメント、さらに、収益の見通し、営業利益率、資本的支出、現金、その他の収益、予想される訴訟、仲裁、政治的、規制的または臨床的結果、または医療の実態、顧客及び処方する医療従事者の動向または実情、治療費償還に関する活動とその結果、現在進行中の新型コロナウィルス感染症など、パンデミック又はその他の流行した健康問題による、我々の事業への影響、及びその他の予想と結果を含みます。将来予想に関する記述は、重大なリスク及び不確定要素を含み、以下で議論される記述及び、より詳しくはアムジェン社が提出した証券取引委員会(SEC)報告書に記載の内容を含みます。SEC報告書には、アムジェン社の直近の年次報告書(Form 10-K)、以降の四半期報告書(Form 10-Q)、臨時報告書(Form 8-K)を含みます。他に記載がない限り、アムジェン社は本リリース発表日時点の情報を提供しており、新たな情報、将来の出来事その他の結果として、本文書に含まれる将来予測に関する記述を更新するいかなる義務も負いません。 将来予測に関する記述は一切保証されるものではなく、実際に生じる結果は、アムジェン社が計画しているものと大きく異なる可能性があります。アムジェン社の結果は、新製品・既存製品を当社が国内外で販売する能力、現在及び将来の製品を含む臨床開発及び規制作成、最近上市した製品の販売成長、バイオ後続品を含む他製品との競合、当社の製品製造上の問題または遅れ、ならびに世界の経済情勢により影響を受ける場合もあります。さらに、アムジェン社製品の販売は、価格設定上の圧力、政治的調査や公開審査、個人保険プラン及びマネジドケアのプロバイダーを含む第三者の支払者に課せられた償還方針の影響を受け、規制、臨床開発及びガイドラインの作成、及び国内外のマネジドケア及び医療コスト抑制策へのトレンドにも影響を受ける可能性があります。さらにアムジェン社の研究、試験、価格設定、販売及び他の業務は、国内外の政府規制当局による幅広い規制の対象となります。アムジェン社または他者は、自社製品およびデバイスの安全性、副作用または製造上の問題を、上市後に特定することがあり得ます。アムジェン社の事業内容が、政府の調査、訴訟及び製造物責任に関わるクレームにより影響を受ける場合もあります。さらにアムジェン社の事業内容が、新たな税法の導入または追加的な納税義務の発生により影響を受ける場合もあります。アムジェン社が、アムジェン社と米国政府間で交わした企業の法令順守に関する協定におけるコンプライアンス準拠に抵触した場合は重大な制裁措置の対象となり得ます。さらにアムジェン社は、通常、製品と技術の特許を取得していますが、特許取得及び特許申請により生じる製品の保護は、競合他社により侵害、無効化または回避される場合があり、現在及び将来の知的財産訴訟でアムジェン社が敗訴する場合もあります。アムジェン社は商業的な製造活動の大部分をプエルトリコを含む少数の基幹施設で実施しており、製造活動の一部を第三者に頼ってもいます。供給が制限された場合、特定の既存製品の販売及び製品候補の開発が制約される場合があります。新型コロナウィルス感染症のような疾患または同様の公衆衛生上の脅威の突発的発生は、アムジェン社の製品製造に必要な原材料の供給、製品の流通、開発品の製品化、臨床試験のオペレーション、また、製品売上、ビジネス、オペレーションの結果に著しい悪影響を及ぼしかねません。アムジェン社の製品候補の一部の開発及びアムジェン社の商品の一部の商品化及び販売では、第三者との共同作業に頼っています。またアムジェン社は、多くの市販製品及び新製品の発明・発見について他社と競合します。新薬候補の発見若しくは特定または既存製品の新規適応追加のための開発を保証することはできず、コンセプトから製品への移行は不確実性を伴います。結果として、いかなる特定の製品候補または既存製品の新規適応追加のための開発の成功や製品化は保証されていません。アムジェン社の製品の一部の原材料、医療機器及び部品は、特定の第三者サプライヤーから供給されています。当社の販売業者、顧客および支払者は、当社との取引に伴い、購入に対する大きな影響力を持つことになります。同クラス製品全てに関連する、自社製品の類似製品についての重大な問題の発見は、当製品の売上、業績及び事業収益に実質的な悪影響を及ぼす場合があります。他の企業との共同作業または製品または技術の買収、及び買収した企業の事業統合または製品または技術のサポートに向けたアムジェン社の努力は、成功しない可能性があります。故障、サイバー攻撃、または情報セキュリティ侵害によって、アムジェン社のシステムやデータの機密性、完全性、有効性が損なわれるおそれがあります。アムジェン社の株価は変動し、様々な出来事に影響を受ける場合があります。アムジェン社の事業成績により、アムジェン社の取締役会が配当金を発表する能力、アムジェン社が配当金を支払う能力、またはアムジェン社が通常株を買い戻す能力が影響を受けるか、あるいはこれらが制限されるおそれがあります。アムジェン社は、当社に有利な条件で資本市場及び金融市場にアクセスできないか、またはこれらの市場を全く利用できない可能性があります。

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