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アムジェンは、患者さんが関心のある分野について学べるよう、多数のリソースを用意しております。
骨粗鬆症は、骨量の減少などにより骨の強度が低下して、骨折しやすくなる病気です。加齢や閉経などによって、骨吸収と骨形成のバランスが崩れることが原因です。
現在、日本における40歳以上の骨粗鬆症の有病者数は1,280万人(男性300万人、女性980万人)と推計されています1。加齢とともに増加し、特に女性に多く、高齢者人口の増加などから将来的にも増加すると推測されています1,2。また、加齢による骨粗鬆症の増加に相関して骨折も増え、60~70歳代にかけて急激に増加します3。発生件数も増え続けており、特に女性の股関節の骨折(大腿骨近位部骨折)の件数は、1987年の3万9,700件から2007年には約3倍の11万6,800件にまで増加しています3。
以上のことから、高齢者、特に女性は骨折リスクが高い状態にあり、フレイル(身体的脆弱性のみならず精神・心理的脆弱性や社会的脆弱性、自立障害や死亡を含む健康障害を招きやすい状態)やロコモティブシンドロームにもつながる骨折や、その要因となる骨粗鬆症に積極的にアプローチすることが喫緊の課題として求められています。
この課題の解決を目指す取り組みの一環として、アムジェン株式会社は公益財団法人 骨粗鬆症財団(折茂 肇理事長)の令和3年度財団研究助成に協賛することといたしました。本プログラムは、骨粗鬆症の発症及びそれによる骨折を予防し、骨粗鬆症により生じる寝たきり等の生活の質の低下を抑制することにつながる臨床研究に対し助成を行うもので、現在同財団にある唯一の研究助成プログラムです。アムジェン株式会社はこの趣旨に賛同し、前年度から協賛しています。
骨粗鬆症財団の折茂肇理事長は「公益財団法人骨粗鬆症財団では、骨粗鬆症研究に対して研究費を助成することを設立当初より31年間実施して参りました。骨粗鬆症財団が助成金交付事業を継続する理由について、骨粗鬆症という疾患は多元的要因により発症する疾患であり、その病因を解明し、更に高度な予防及び治療法を見出すには、学術的な研究が必要であると考えるからです。今後も本事業を通じ、財団定款に掲げる「国民保健の向上及び老人福祉の増進に寄与する」という目的を達成するため、皆様のご協力を何卒お願い申し上げます」と述べています。
アムジェン株式会社 執行役員研究開発本部長の三好出は、「本研究プログラムは、骨粗鬆症治療の発展につながる画期的な臨床研究案をお考えの研究者の方々に、それらの研究の実行を、推進、支援させていただくことを目的に設立させていただいたもので、第一回目となる本年度実行分として選出された研究には、住民健診をテーマとしたもの、コホート、データベース、臨床的評価法を用いた骨折リスク予測に関するもの、二次性骨粗鬆症やがん治療関連骨量減少に関するものなど多岐にわたる臨床的意義の高い研究計画が採択されています。当該プログラムは骨粗鬆症治療の発展につながる価値のあるものであると確信しています」と述べています。
本プログラムの対象は、骨粗鬆症に関する国内臨床研究(ロモソズマブ、デノスマブに関する研究は除く)で、助成対象期間は令和3年1月~12月の1年間。助成金額は1件あたり100万円(最大10件まで)。骨粗鬆症財団が選抜した医学専門家で構成される選考委員会が審査し、令和2年12月中旬頃に応募者に通知します。募集期間は令和2年7月1日~令和2年8月31日です。
詳細は骨粗鬆症財団のWebサイト(http://www.jpof.or.jp/p_josei/2020/06/30/9415/ )をご覧ください。
参考文献