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高まる二次予防の重要性:
アジアにおける心疾患医療の現状・課題

第5回 アジア太平洋地域の心血管疾患の二次予防スコアカード

エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)の『高まる二次予防の重要性:アジアにおける心血管疾患医療の現状・課題』がこのほど公表されました。アムジェンの協賛を受けて制作された本報告書は『The Cost of Silence: Cardiovascular Disease in Asia 』(2018)に続くシリーズ第2弾です。アジアの専門家15名に詳細な聞き取り調査を実施し、心血管疾患(cardiovascular disease = CVD)の二次予防に関するスコアカードを作成。CVDの二次予防がアジア太平洋地域内8カ国(日本・オーストラリア・中国・香港・シンガポール・韓国・台湾・タイ)の医療体制にもたらす負担と、政策的対応について分析評価を行いました。今回は、10回シリーズの第5回目として、「アジア太平洋地域の心血管疾患の二次予防スコアカード」について、ご紹介します。

現状評価のスコアカード

今回の調査にあたりEIUは、アジア太平洋地域におけるCVD二次予防の現状評価を目的とするスコアカードを作成しました。同スコアカードのフレームワークは、グローバル・地域・国ベースで現在見られるCVD予防管理体制の検証と、複数の研究報告書を対象とした主題分析を通じて開発されたものです。3つのカテゴリーにまたがる合計22の指標は、WHOをはじめとする様々な国際機関・政府機関・専門団体・民間非営利団体の調査データに基づいて設定されています。

スコアカードの結果を正しく理解するため、以下の制約についてご留意ください。

  • 各カテゴリーでは、対象国それぞれの現状を正確に反映するため、最大限のデータが収集されました。しかしスコアカード全体の標準化・比較を可能にするため、各国特有の事情・背景が考慮されていない場合があります。
  • スコアカードは国際機関の公開データに基づいて作成されたため、一部対象国が分析対象とならなかった要因があります。例えば、香港・台湾はWHOに加盟していないため、今回評価対象となった『タバコ規制枠組み条約』に参加していません。
  • 施行期間が短い、十分な効果を発揮しないなどの理由で、政策・プログラムの正確な評価は難しい場合があります。
  • 政策・プログラム遂行体制の質は重要な要因だが、検証データが少ないため、評価の有効性には限りがあります。
  • スコアカードでは、カテゴリーごと、あるいは総合スコアの算出を通じた国別のランク付けを行っていません。複数の指標をまたいでスコア比較を行う際は、この点に留意が必要です。

スコアカードから見える主要な論点

  • CVD関連政策は何等かの形で全ての対象国に存在しますが、大きな改善の余地があります。
  • 改善可能なリスク因子に関する政策も存在していますが、法案・プログラムとしての実践や成果評価という面で多くの課題があります。
  • 今回の調査対象国の中で、特にオーストラリアは、CVDの認知向上に向けた広報活動を積極的に行っています。
  • CVD二次予防、急性心筋梗塞・脳卒中に対する診療ガイドラインは、国ごとに大きな違いが見られます。
  • 治療の質に関する評価の仕組みが存在する国は、対象国中わずか2国(オーストラリア・韓国)です。
  • プライマリケア制度は多くのアジア諸国で進化を遂げていますが、包括医療の実現に向けた取り組みは道半ばです。

エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)の『高まる二次予防の重要性:アジアにおける心血管疾患医療の現状・課題』の全編はこちらからご覧ください。