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6月は環境月間、八王子の森で考える環境の持続可能性

日本の森林が抱える課題
森林は、国土の保全、水源の涵養、地球温暖化の防止、生物多様性の保全、木材等の林産物供給など様々な機能を有しており、国民生活に恩恵をもたらす、いわば「緑の社会資本」です。また、森林はCO2を吸収するとともに、木材として建築物などに利用することで炭素を長期間貯蔵することが可能です。加えて省エネ資材である木材や木質バイオマスのエネルギーの利用などは、CO2の排出削減にも寄与します。

こうした「緑の社会資本」である森林が、世界では急速に破壊されています。1990年時点で、世界には41.28億haの森林面積がありましたが、2015年には39.99億haまで減少しました1。一方、日本は世界有数の森林大国で、国土の3分の2にあたる約2,500万ha(うち人工林は1,000万ha)が森林で2、森林資源は人工林を中心に毎年約6千万㎥増加しています3。しかし、日本の森林は、人工的に植えられた人工林が増えることによって多様性を失い、森林の持っている本来の機能を発揮できない状態になっているという課題も抱えています。

森の多様な機能を復活させる
6月、アムジェン株式会社は東京都八王子市上恩方の森を拠点に森林再生に取り組む森と踊る株式会社と共に、「環境の持続可能性を考えるワークショップ」を行いました。

ワークショップでは、森の中を散策しながら、適切に間伐され、光や、空気、水の循環がよい「イキイキとした森」の状態と、日光が差し込まず、空気や水の循環が悪い、いわば「元気のない森」についてレクチャーを受けました。また、アムジェンの社員とその家族が、実際にシャベルやスコップを手に、森の土壌環境整備を体験しました。

“森林は本来、水を貯えたり、温暖化を防止したり、多様な生物の住処であったり、
木材に利用されたりと多様な機能を持っています。しかし、適切に人の手が加えられず放置された状態が続くと、森はその多様な力を失い、土砂崩れや、洪水被害を発生させてしまいます。本来の森が持っている力を取り戻すためには、適度に間伐して光が入るようにしたり、空気や水が自然に流れるように、土壌環境を整えてあげることが大切です。
手間ひまがかかりますが、自然と対話をしながら森を育むことで、よりよい森林環境が形成されます。”

森と踊る株式会社 代表 三木一弥 氏

“普段あまり入ることのない森の中に足を踏み入れることで、外から見るだけでは
気づかない、日本の森林が抱える課題を知ることができた”
“体験を通じて、健康な森とは何か、森の健康を保つために
人間ができることを知ることができて、有意義でした”

ワークショップ参加社員

アムジェンでは、ESG(環境・社会・ガバナンス)目標に向けた活動の一環として、2027年のカーボンニュートラルの達成、2019年を基準として水の使用量の40%削減、廃棄物の75%削減を目指しています。2021年は年間のCO2削減、水使用量の削減および廃棄物の削減目標を達成しており、環境の持続可能性プログラムは、2027年の目標に向けて着実に進捗しています。本活動は、アムジェンで働く社員や家族が、環境に対する意識を高めるきっかけとして2022年6月4日に企画され、今後も継続していきます。

アムジェンにおけるESG
アムジェンは、グローバル規模で活動するバイオテクノロジー企業として革新的な治療薬の研究開発・提供と、社会との信頼構築に取り組んでいます。アムジェンの環境・社会・ガバナンス(以下、ESG)フレームワークは、「Healthy People:人」「Healthy Society:社会」 「Healthy Planet:環境」 そして「A Healthy Amgen:アムジェンの組織」 という4つの戦略を軸としています。この枠組みは、相互に関連する課題に対して包括的にまた長期の企業戦略と一貫したアプローチで取り組むことを可能にします。当社が取り組むESGは、「To serve patients – 患者さんのために、今できるすべてを」というミッションのもと「企業倫理」「倫理的研究」「医療アクセス」「環境の持続可能性」「責任ある調達」「多様性・包摂性・一体感」「コミュニティーへの投資」の領域を網羅しています。

アムジェン株式会社について
アムジェン株式会社は、世界最大規模の独立バイオテクノロジー企業である米国アムジェン社の日本法人です。アムジェン株式会社では、循環器疾患、がん、骨疾患、炎症・免疫性疾患、神経疾患を始めとするアンメット・メディカル・ニーズが高い領域に焦点を絞り、現在約700人の従業員が、「To serve patients – 患者さんのために、今できるすべてを」というミッションのもと、臨床開発から販売までの活動を行っています。詳細については www.amgen.co.jp をご覧になるか、https://www.facebook.com/amgenjapan のフォローをお願い致します。

REFERENCES
  1. 世界新進資源評価(FRA)20115
  2. 国土交通省「令和3年度版土地白書」
  3. 林野庁「新進資源の現況」・林野庁業務資料