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Leader’s Perspective
アムジェンのESGの挑戦:環境の持続可能性

アムジェンは、私たちが掲げるミッションである「To serve patients(患者さんのために、今できるすべてを)」の実現を目指して、ESG推進に取り組んでいます。アムジェンの日本法人のESGリーダーが、それぞれの活動について語りました。第1回は、「環境の持続可能性」に関する取り組みです。

環境の持続可能性 プロジェクト責任者
サプライチェーン部
ジェリー・デンプシー

2027年までのCO2、水、廃棄物の削減目標達成を目指して

――アムジェンのグローバル全体における環境の持続可能性の考え方について教えてください。

デンプシー アムジェンは、2007年以降、グローバルで生産能力を増強し、約100ヵ国で事業を展開しています。同時に生産能力や規模を拡大するだけではなく、「環境に配慮した事業活動を行う」という目標を掲げ、常に改善に取り組んでいます。

グローバル目標として、2027年までに「カーボンニュートラルの達成」「水の使用量の2019年比40%削減」「ゴミの排出量2019年比75%削減」を掲げています。これらの目標を達成するために、たとえば、役員報酬と環境の持続性目標を連動させ、営業車両をEV車に転換するパイロットプログラムを米国、オランダ、韓国で開始しました。2027年までに全世界で1,800台以上のEV転換を目指しています。また2021年のアムジェンの総電力量の79%を再生可能エネルギーで供給しました。このように環境へ投資することは、新たな価値創出の可能性を広げることにもつながると私たちは考えています。2021年のグローバルでのCO2、水、廃棄物の削減量はいずれも目標を上回り、2027年の目標に向けて順調に進捗しています。

日本では4つの活動を展開

――日本ではどのような活動に取り組んでいますか。

デンプシー グローバルの2027年の目標達成に貢献するために、2021年に社内横断のプロジェクトチームを立ち上げ、日本の活動計画を策定しました。現在4つの取り組みを推進しており、2022年も引き続きこうした活動を進めていきます。

1. 製品関連資材の無駄削減

製品の梱包や材料の廃棄物削減に積極的に取り組んでいます。これまでの成果として、すべての製品の添付文書の電子化を、PMDAが定めた移行措置期限よりも早く完了しました。また、製品の外箱を小型化したり、廃棄が必要な製品の廃棄バッグもプラスチック容器からビニール袋へと変更しました。

2. 資材の在庫適正化

医薬情報担当者(MR)が使用する製品説明資料は、東京にある倉庫に保管されています。今後1年間で使用される見込みのない資料を整理すると同時に、保管ルールの見直しとオンデマンド印刷の導入を進めることで、資材の制作数量の適正化を進めています。また、倉庫から全国に送付する際の緩衝材を環境負荷の少ないものに変更することで、製造に伴うCO2排出量を76%削減しました。今後も業務の電子化・適正化を通じて更なる環境負荷の削減を推進していきます。

3. 働き方改革に伴う業務の効率化と無駄の削減

働き方改革が急速に進展する中で、業務の効率化および無駄の削減も進んでいます。中間業者を介した資料の送付や廃棄をMRが直接配送できるようにプロセスを変更することによって配送コストとそれにかかるCO2の削減に貢献できました。さらにCOVID-19の影響もありますが、リモートワークやオンライン会議など新しい働き方が浸透したことで、COVID-19感染拡大前の2019年と比較すると、旅費は9割減されました。

4. 環境の持続可能性に対する社員意識の向上

環境の持続可能性に関するグローバルの取り組みについて社内外への積極的な発信に努めています。環境月間である6月には森林保全活動を通じて「環境の持続可能性を考えるワークショップ」を実施しました。このワークショップの内容は、6月21日掲載のFeatured Story「八王子の森で考える環境の持続可能性」でご紹介していますので、ぜひご覧ください。

社員に環境の持続可能性を「自分ごと」としてとらえる機会を

――リーダーとして環境の持続可能性に取り組む意気込みを聞かせてください。

デンプシー 活動を振り返って、環境の持続可能性を進める上で重要なのは、リーダーが率先垂範し、社員の意識改革(自分ごと化)を進めることだと感じています。プロジェクトチームのメンバーは「会社の活動がESへの貢献につながっていることを実感した」「ESGやSDGs について考えるきっかけになった」と話しており、事例の共有や体験を通じて、環境の持続可能性を「自分ごと」として捉える機会を多くの社員に提供していきたいと考えています。また、事業の意思決定に際し、環境への影響を考慮することのルール化とその徹底といった仕組みづくりも合わせて進めていきます。

アムジェンにおけるESG

アムジェンは、グローバル規模で活動するバイオテクノロジー企業として革新的な治療薬の研究開発・提供と、社会との信頼構築に取り組んでいます。アムジェンの環境・社会・ガバナンス(以下、ESG)フレームワークは、「Healthy People:人」「Healthy Society:社会」 「Healthy Planet:環境」 そして「A Healthy Amgen:アムジェンの組織」 という4つの戦略を軸としています。この枠組みは、相互に関連する課題に対して包括的にまた長期の企業戦略と一貫したアプローチで取り組むことを可能にします。当社が取り組むESGは、「To serve patients – 患者さんのために、今できるすべてを」というミッションのもと「企業倫理」「倫理的研究」「医療アクセス」「環境の持続可能性」「責任ある調達」「多様性・包摂性・一体感」「コミュニティーへの投資」の領域を網羅しています。詳細については、www.amgen.co.jp/responsibility をご覧になるか、www.facebook.com/amgenjapan のフォローをお願い致します。

アムジェン株式会社について

アムジェン株式会社は、世界最大規模の独立バイオテクノロジー企業である米国アムジェン社の日本法人です。アムジェン株式会社では、循環器疾患、がん、骨疾患、炎症・免疫性疾患、神経疾患を始めとするアンメット・メディカル・ニーズが高い領域に焦点を絞り、現在約700人の従業員が、「To serve patients – 患者さんのために、今できるすべてを」というミッションのもと、臨床開発から販売までの活動を行っています。詳細については www.amgen.co.jp をご覧になるか、www.facebook.com/amgenjapan のフォローをお願い致します。